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ダーウィンの日記1832年9月22日 [ダーウィンの日記(II)]

ダーウィンの日記(バイア・ブランカ;化石の地層を見つける)

[注釈]
ダーウィンたちは9月22日のクルーズ(巡航)の途中、プンタ・アルタという所に立ち寄り、ここでダーウィンは化石を含む岩石をはじめて発見します。


[日記仮訳]
22日
艦長やサリヴァンとともに湾の周囲のとても楽しいクルーズをした。私たちは船から10海里[18.53km]の所にあるプンタ・アルタにしばらく留まった。ここで私はいくつかの岩を見つけた。これらは初めて見るもので多くの貝殻や大型動物の骨を含んでいてとても面白いものだ。

天気は静かで、滑らかな水面と空が泥の堆積の帯によって不明瞭に区分されていた。全体はかなり非絵画的な絵を形成していた。こんな明るく晴れた天候の時をその魅力の半分も現れない土地で浪費せねばならないとは残念なことである。
私たちは船に上がり、強いスコールと雨を逃れるのにちょうど間に合った。

[注釈]
ダーウィンはここの滞在を時間の浪費と思ってこの日は日記を書いたようですが、実際は、このとき彼自身としては初めて化石を含む岩を発見していたわけです。発掘は翌日以後に続きます。


[地図] ダーウィンがこの滞在中初めて化石を発見したプンタ・アルタ(Punta Alta)の位置。ビーグル号の停泊地点の西方にありました..

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[画像]プンタ・アルタ付近の一隅..
puntaalta3780838.jpg
出典: http://www.panoramio.com/photo/3780838

[日記原文]
22nd
Had a very pleasant cruize about the Bay with the Captain & Sulivan. — We staid sometime on Punta Alta about 10 miles from the ship; here I found some rocks. — These are the first I have seen, & are very interesting from containing numerous shells & the bones of large animals. The day was perfectly calm; the smooth water & the sky were indistinctly separated by the ribbon of mud-banks: — the whole formed a most unpicturesque picture. — It is a pity such bright clear weather should be wasted on a country, where half its charms do not appear. — We got on board just in time to escape a heavy squall & rain. —

["ダーウィンの日記(II)"について]
ここで扱っているのはダーウィンがビーグル号で航海に出ている時期の日記の1832年9月15日以降の記事です。訳文は私的な研究目的に供するだけの仮のものです。普通は全文を訳します。
[日記原典] "Charles Darwin's Beagle Diary" ed. by R.D.Keynes, Cambridge U.P., 1988.

タグ:化石発掘
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