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ダーウィンの日記1834年1月5日から9日 [ダーウィンの日記(II)]

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ダーウィンの日記(パタゴニア; ポート・デザイアからポート・セント・ジュリアンへ)

[日記仮訳]

(1834年1月)5日から9日まで

これらの日々、私たちは海岸を測量し、夜は投錨するかまたは外洋にいた。多くの岩や暗礁の砕け波が陸地からある程度の距離のところにあり、船はここに近づかないほうが良い。

ポート・デザイアの卓状地はセント・ジュリアンまで連続しているが、多くの場所で大きな谷で途切れ途切れになっている。大きな部分々々で土が取り去られそのため輪郭は要塞に似ている。

ビーグル号は湾の入り口の沖に投錨し、艦長は堆の水深を測りに行った。彼は私を上陸させてくれて、私はいくつかとても面白い地質学的事実をみつけた[注]。日没時に私は船にもどり、艦長は船を湾に入れた。
[注] ダーウィンは化石の発見も地質学上の事柄として考えていることに注意。

[地図] ポート・セント・ジュリアン(プエルト・サン・フリアン)への入り口..

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[画像] ポート・セント・ジュリアンへの入口..
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フィッツロイ艦長の『航海記』(1839年刊)から。

[天候]1834年1月9日正午の天候:
西北西の風、風力4、青空、雲、霧、スコール、気温華氏71度(摂氏21.7度)、水温華氏54.5度(摂氏12.5度)。


[日記原文]
5th - 9th
During these days we surveyed the coast & at night either anchored or stood out to sea. There are many rocks & breakers lying some way from the land & a ship ought not to come near them. The table land of Port Desire, is continued to St Julian, but in many places interrupted by great vallies; & large patches have been entirely removed, so that the outline resembles fortifications. The Beagle anchored off the mouth of the harbor & the Captain went in to sound the bar. He landed me & I found some most interesting geological facts. —2 At sunset we went on board, & the Captain took the ship into the harbor. —

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["ダーウィンの日記(II)"について]
ここで扱っているのはダーウィンがビーグル号で航海に出ている時期の日記の1832年9月15日以降の記事です。訳文は私的な研究目的に供するだけの仮のものです。普通は全文を訳します。
[日記原典] Charles Darwin's Beagle Diary ed. by R.D.Keynes, Cambridge U.P., 1988.

ダーウィンの日記の1831年10月24日から1832年9月14日までの分はアーカイヴ的に"ダーウィンの日記(I)"として次のところにあります..
http://saltyfumi.blog.so-net.ne.jp/ (トップページ;すなわち1832年9月14日分)
http://saltyfumi.blog.so-net.ne.jp/1831--12-16_0 (日記の冒頭部;前書き)

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