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ダーウィンの日記1833年12月30日 [ダーウィンの日記(II)]

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ダーウィンの日記(パタゴニア; ポート・デザイア)

[日記仮訳]

(1833年12月)30日

私たち[ヨール艇で測量に出ている隊]は4時に抜錨して、その日なかばにグアナコ島に着いた。

寒くてじめついた天候だったので、船[ビーグル号]まで歩くことに決めた。これがとても長い道のりになってしまった。それは数多くの入江や小湾があったためである。地質観察がこの煩労をよく償ってくれた。私はまた全くの真水の小さな水たまりをひとつ発見した。

[翌日31日付けの日記記事はありません。次の記事日付は1834年1月1日となります。]

[地図] ポート・デザイア[プエルト・デセアド]..

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[参考画像(拡大出来ます)] ポート・デザイアの入り江の奥での野営(おそらくこの前夜[29日]の様子)..
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フィッツロイ艦長の『航海記』に付された図から。C.Martensの原画に基づいた版画だと考えられます。

[天候]1833年12月30日正午の天候(ビーグル号上):
北北東の風、風力4、全天曇り、雲、気温華氏58度(摂氏14.4度)、水温華氏53.5度(摂氏11.9度)。

[日記原文]
30th
We got under weigh at four oclock & reached Guanaco Island by midday, — as the weather was cold & wet, I determined to walk to the ship. — It turned out to be a very long one, from the number of inlets & creeks: The geology well repaid me for my trouble, & I found likewise a small pool of quite fresh water. —

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["ダーウィンの日記(II)"について]
ここで扱っているのはダーウィンがビーグル号で航海に出ている時期の日記の1832年9月15日以降の記事です。訳文は私的な研究目的に供するだけの仮のものです。普通は全文を訳します。
[日記原典] Charles Darwin's Beagle Diary ed. by R.D.Keynes, Cambridge U.P., 1988.

ダーウィンの日記の1831年10月24日から1832年9月14日までの分はアーカイヴ的に"ダーウィンの日記(I)"として次のところにおいてあります..
http://saltyfumi.blog.so-net.ne.jp/ (トップページ;すなわち1832年9月14日分)
http://saltyfumi.blog.so-net.ne.jp/1831--12-16_0 (冒頭部;前書き)

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