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ダーウィンの日記1834年8月28日 [ダーウィンの日記(II)]

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現在のサンティアゴ

ダーウィンの日記(チリ; 首都サンティアゴ)

[日記仮訳]

(1834年8月)28日

サンティアゴに1週間滞在してとても楽しく過ごした。午前中にはこの平野の色々な所にウマででかけ、午後には様々な商人と食事をした。町の中にある小さな岩山(サンタ・ルシアの砦)に登る楽しみはつきる事がなかった。その情景はとても印象的で、既に述べたようにとても特異なものではあった。同様の特徴はメキシコの都市にも共通していると知らされている。概してブエノス・アイレスほど立派でも大きくもないが同じ型に沿って建設されている。

私はここには北から回り道して着いたわけなので、バルパライソに帰るにあたっては南へ大きく回る事に決めた。

[地図] サンタ・ルシア(サンティアゴ)..

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[画像] 現在のサンティアゴ市内から東方(山脈方向)..
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出典:http://www.panoramio.com/photo/5711

[この直後の記事は9月5日付けのものになります。]

[日記原文]
28th
I staid a week in St Jago & enjoyed myself very much: in the mornings I rode to various places in the plain, & in the evenings dined with different merchants. — A never failing source of delight was to mount the little pap of rock (Fort of St Lucia) which stands in the middle of the city; the scenery certainly is very striking, & as I have said, very peculiar. — I am informed that this same character is common to some of the Mexican cities. — Of the town itself there is nothing to be said; generally it is not so fine or so large as B. Ayres, but built on same model. — I had arrived here by a circuit to the North, & I determined to return to Valparaiso by a longer circuit to the South. —

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["ダーウィンの日記(II)"について]
ここで扱っているのはダーウィンがビーグル号で航海に出ている時期の日記です。訳文は私的な研究目的に供するだけの仮のものです。普通は全文を訳します。また、ダーウィンが日記を書いた当時の世界観を出来るだけそのままにして読む事を念頭に置きますので、若干の用語の注釈を除いては、現代的観点からの注釈は控え気味にしてあります。
[日記原典] Charles Darwin's Beagle Diary ed. by R.D.Keynes, Cambridge U.P., 1988.

ダーウィンの日記の1831年10月24日から1832年9月14日までの分はアーカイヴ的に"ダーウィンの日記(I)"として何日分かずつまとめて次のところにあります..
http://saltyfumi.blog.so-net.ne.jp/ (トップページ;すなわち1832年9月14日分)
http://saltyfumi.blog.so-net.ne.jp/1831--12-16_0 (日記の冒頭部;前書き)

バナーの画像はビーグル号の人たちの1835年の測量で作成されたガラパゴス諸島の海図の一部


ページ冒頭の写真出典は http://www.panoramio.com/photo/13791195
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